午後7時の顔面神経

ハロヲタのための24のガヴォット第7番変ロ長調 顔面神経午前7時

水は万物の造形者

水成地学 というのは森羅万象を扱う地学の諸分野を地水火風の4つに分類しただけで
正式な用語ではありません。
しかし 小中学校の理科に始まり 高校の 科学と人間生活 や 地学基礎 地学 地理  など
さまざまな科目で扱われています。
地学は最先端の話題を小学生に話してもわかる といわれます。
物理 化学 生物 ではそういうわけにはいかないでしょう。

水は方円の器に従う というくらいで自由に形を変えられますが
同時に他のものの形も変えていきます。
水は 岩を削り 火を消し 風をおこします。
さらに大きな比熱による膨大な熱容量は温度差を緩和し
溶媒としての水和能力はさまざまな分子やイオンを溶かし込み
生命をはぐくんできました。

まず対地兵器としての水の性能を考えてみましょう
岩を削り それを運び どこかに置いていくわけです。

侵食  運搬   堆積

という3つのはたらきです。


陸地に降った雨は位置エネルギーによって低いほうへ流れていきます。
日本の地形は狭い割りに山頂と海との標高差が大きいので
いわゆる急流となって激しく岩を削ります。
侵食と運搬の作用は流速が大きいほど大きく
堆積の作用は流速が小さいほど大きくなります。
川は一般に上流は急流で浸食作用が大きく下流で堆積作用が大きいので
それぞれに特徴のある地形を作ります。